閑話小話 144 水上機関区がアツかったころ EF16

皆さま おはようございます

お盆休みは如何なさいますか~?
この情勢では出掛けにくいですよね・・・。私は週末にお祝いを兼ねて集まる予定があるのですが、店でちゃちゃっと済ませて解散の流れがいいのかなぁ。一家集まったらクラスター発生では洒落になりませんしね。

さて今回ですが、国鉄時代の上越線をイメージしてみます。
EF58やEF16が力走していたころのことです。

東京ー新潟のメインルート 上越線

つらら切りとスノープロウが武骨に見える

上越線が開業する前は、長野・直江津経由の信越本線か郡山経由の磐越西線で日本海側に抜けるしかなかったため、より直線的に東京と新潟を結ぶ目的で建設されメインルートとなっています。特に水上ー石打間は、2つのループ線と清水トンネルによって峠を越える大工事となり、開業後も連続勾配のために客車・貨物列車のほとんどに補機を連結して走行しておりました。

湯檜曽・松川ループ線

上越線最大の難所は上越国境と呼ばれる水上ー石打間ですね。
谷川連峰を越える区間で20‰勾配が連続し、ついこの間まで貨物列車の機関車は重連で運用されていました。清水トンネルを「湯檜曽ループ線」と「松川ループ線」の2ループが挟むように設けられ峠越えしています。複線化の際にトンネルが掘られたので下り線はループ線を経由せず直線的に通過することができます。

このループ線は是非とも季節の良い時に見学に行きたいと思っています。

上越国境の案内人 EF16

水上機関区所属のEF16が、補機として水上ー石打間の先頭に立ちました。
EF15を勾配走行用に改造し、回生ブレーキや耐雪設備を搭載しています。奥羽本線板谷峠用に投入された機体もありましたが仕様が異なりました。
本務機はEF58・EF64・EF65PFでしたが、EF58との重連は夜間にしか見られなかったようです。夜間には足の遅い貨物列車と夜行列車が走りますから、連日EF16の増結解決に忙しい夜となったことでしょう。また、EF16には重連総括が搭載されていないため、本務機との力行・惰行の合図は汽笛で行っていたようですよ。

模型はKATOから

重連総括がないので汽笛合図で

EF58と言ったらKATOですよね。いつファインスケールになるんだろうと思う時があるのですが、これだけのシェアがあって再生産を繰り返していて、既に何両も持っている方々のことを考えると・・・決断できないのかもしれませんね。。。

上越国境超えのEF58には、上越型や35号機(長岡運転所)がいいのでしょうね。補機であるEF16もKATOが製品化していますので是非セットで入手しておきたいところ。当区には10系寝台時代の「能登」が居ませんので、14系客車によるスキー臨時くらいしか再現できませんが、青い流線形のEF58に旧型機関車EF16のペアにはグっとくるものがあります(私が産まれる前のことですが・・・感じるものがあります・笑)。

EF16は重連運用想定のためトラクションタイヤが装着されていません。車体も軽めですから上手く協調できないと線路を掻き気味になってしまいます。悩ましいですね。
パーツ類は取説通りに取り付けたのみ、その他はカプラー交換したくらいです。

峠越えを身近で味わおう お求めはコチラ

冬はスキー臨時が多く設定されていました

とにかくシブいですよ。
岩原の大カーブをEF16の吊り掛けモーターが唸り声をあげて登ってくるんです。山影で姿が見えなくても音だけでEF16だと分かったのではないでしょうか。しばらくこんな音は聴いていませんから・・・谷川連峰をバックに聴けたら鳥肌ものでしょう!
PFとの重連もやってみたいですね~

今回はこの辺で・・・
次回もお楽しみに~

コメント

  1. クモハ489-901 より:

    こんばんは。
    こちらは今日はよく雨が降りました。
    昨日の酷暑とは違い、ちょっとありがたい雨でした。
    かつて持っていたサウンドムック
    (CD付き写真集)のCDの最後の方に、
    EF16とEF5)の重連で水上発車のシーンが収録されており、EF16のカン高いホイッスル、
    (ピーッ!!ピーッ!!)
    EF58の独特のホイッスル、
    (ポョーッ!!ポョーッ!!)と吹鳴して
    出発して行くシーンは感動モノでした。
    上りは清水トンネル内の茂倉信号所まで
    協力しながら進むそうですね。
    誰も知らない夜中の協調運転も今は昔語りですね…。

    • クモハ489-901さま

      おはようございます
      コメントありがとうございます

      そのやり取りいいですね~
      汽笛の回数や長さに意味があるのでしょうか?興味深いです~
      最近あの汽笛の音を聴いてないなぁ・・・
      昔、子供とホーム先端で手を振っては短笛いただいたのが懐かしいです(笑)

      • クモハ489-901 より:

        おはようございます。再びコメントします。
        機関車の汽笛の意味について調べました。
        出発→「ピーーーーーッ!!」
        加速するぞ。→「ピーッ!!、ピーッ!!」
        加速やめ、楕行。→「ピーッ!!ピッ、ピッ!!」
        危険を察知、警告。→「ピッ!!ピッ!!ピッ!!ピッ!!」
        非常事態発生→「ピーッ!!ピーッ!!ピーッ!!ピーッ!!」
        車掌及び駅職員を呼ぶ時→「ピーッ!!ピーッ!!」
        だ、そうです。
        イヤイヤ…。これは興味深いですね~。(笑)

        • クモハ489-901さま

          おはようございます

          詳細をお教えいただきありがとうございます!
          やはり決まり事があるんですね~
          これを知ったうえで乗車して、汽笛を聴けたら最高の気分でしょう・・・
          妄想が止まりませんよ(笑)

  2. かずくん より:

    わぁ、懐かしい車両です!
    EF16の現役末期の頃、長岡に少数配属されていた車両が単機回送で通りかかるのをよく越後宮内の踏切で眺めていたものです。
    実は私の父も当時水上機関区によく助勤に行っていたそうなのですが長岡から出ていくとなると昼間寝ている事が多く、母は水上へ助勤に行くのをあまりよく思っていなかったらしいです。しかし手当等で給料が増えるので水上に行った月の給料袋を開けた時の母はいつもニンマリしていたそうです(笑)
    個人的な話で失礼しました…

    • かずくんさま

      おはようございます
      コメントありがとうございます

      貴重なお話をありがとうございます
      貨レを担当すると昼夜逆転しちゃいますよね・・・
      大変なことと思います。
      EF16はこの目で見ることはできませんでした。
      水上の道の駅に静態保存されていると聞きましたので
      いつか訪れたいです。