皆さま おはようございます
昨日は汗ばむような陽気でしたね~
今日も暖かいようですよ?!私的にはもうちょっと涼しい・寒いくらいの方がいいのですが!
外が寒いと車内は暑いですし、着るものの調整がなかなか難しいですよね。そういった意味でも早く寒く成って欲しいかもです。
さて今回ですが、国鉄の伝説的型式583系であります。
581/583系は鉄道ファンに最も愛された特急型車両ではないでしょうか。
時代背景がわかる 581/583系
1960年後半に登場した581/583系の最大の特徴が昼夜両用であることでしょう。日中は4人掛けボックスーシート、夜間は3段ベッドの寝台車に転換します。その仕組み・構造は、狭い空間に創意工夫が凝らされており唸らせるものがあります。では何故、転換が可能な昼夜両用の寝台電車が開発されたのでしょうか。それはどうやら当時の環境に大きく影響されていそうです。
まず、当時の日本は高度成長期で需要が大きかったことに加え、現在のように高速道路は整備されておらず、ライバルである飛行機は高額であったため長距離移動は鉄道が常識な時代でした。そしてもう1点は国鉄が大赤字だったこと。需要があり車両は増やしたいが、車両以外の設備投資に消極的でしたから、夜間専用にすれば日中に整備・待機する車庫が必要です。であれば昼夜走らせてしまおうと考えられた訳です。スゴい考え方ですよね・・・
日中はボックスシートとして使用しますが向きを転換することができません。よって、当初は急行として使用することが検討されたそうです。しかし、停車駅が増える分、比例して所要時間も増えますから折り返してくることができません。これでは昼夜両用になりませんから、ボックスシートのまま特急運用に踏み切ったようですね。座席の向きは転換できませんが、座面のクッション性は良好、区画・仕切りのような壁はなく天井が高いために広々とした空間が提供できました。
581系のデビューは1967年で福岡に配属されました。夜は「月光」、昼は「みどり」として、昼夜問わず博多・大分ー新大阪間で大車輪の活躍を見せます。電車化によるスピードアップと新幹線との接続が考慮されたことが大きかったようです。1968年には583系が登場し青森に配属されました。こちらは夜は「ゆうづる」、昼は「はつかり」として活躍し青函連絡船との接続で人気を博します。
しかしながら、新幹線の延伸・開業に伴い在来線特急の需要が減少し、且つリクライニングシートを備えた485系に対し、日中運用583系のボックスシートが不評で485系に置き換わっていくことになります。ブルトレも3段から2段寝台になっていきますし、583系の晩年は厳しい状況となっていましたね。廃車が続き普通列車への改造、波動用として運用されていましたが、JR東日本所属車6両編成が2017年を以って引退しています。登場から約50年・・・583系の歴史は長距離列車の歴史でありました。
模型はKATO・TOMIXの両社より
再現する列車によりますが、全盛期は11-13両と長編成で運用されていましたので整備もそれなりに大変かもしれません。TOMIX車はHG規格ですし、寝台車なだけに室内灯が欲しい・・・コスト的に大きいですよね。しかし!長編成を走らせたときの感動は所有者だけの歓びであります。ここは是非に再現してあげてください。両社のどちらにするかはお好みですが、KATO車は軽く転がるので長編成向きな気がしています。トレインマークの交換・転換の仕方で選んでもいいかもしれませんね!
当区の583系はKATO車で揃えました。室内灯は純正クリアを、後からモーターAssyを投入し13連を2M化することができましたので、大体のところは走行できそうです。その他、座席・寝台のモケットとして青いマステで再現しています。あとはエヌ小屋のブラインド貼り付け、ヘッドライトへ色挿しもしてやらないとですね!
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寝台電車の復権なるか
583系の思想が生きた車両が1998年に登場しています。ご存知285系でありますね。
「サンライズ出雲・瀬戸」として活躍中の寝台特急で日中は運用されません。しかし、客車ではありませんから機関車の付け替えが不要で、先頭車の貫通扉を使用し分割併合することは、583系による寝台電車の思想と言えると思います(583系の貫通扉はほとんど使われなかったが)。
285系は寝台電車の復権を担い、将来を占うために開発された電車でしょう。新幹線・飛行機の最終より後に出発し、翌日の始発より早く目的地に到着します。夜間の寝てる時間を移動時間にあてたいビジネス客、旅行者は多いと思います(新幹線に夜行があったら結構需要がありそうですね)。
583系が残した発想は、その時代によるものですが大きな可能性を表していると思います。
285系が発想を引き継ぎ117系が更に発展し具体化しましたが、その先は果たして・・・
登場が楽しみですね!
今回はこの辺で・・・
次回もお楽しみに~
コメント
こんにちは。
私は、カトーのは、二段ベットが再現できるので夜行用として
「ゆうづる」で運行してます。
トミックスは、二段ベットがないので、昼行用とし
「みちのく」として楽しんでいます。
牛雄さま
こんにちは
コメントありがとうございます
KATOのもお持ちでしたか!
R市の貸しレに行ってみたいですよね。
是非また牛雄さんの583系を拝見したいです。
こんばんは。
今日の現場の熊が目撃された町ですが、消防団の消防車が鎮火鐘を鳴らしながらパトロールしてました。
583系、正に電車の女王ですね。
その美しさにホレたのは私だけでないですよね。(笑)
昼夜問わず働くのは、当時の日本人の国民性でしたね。
働き蜂の日本人は電車まで働き蜂にしてしまいました。(笑)
でも、そんな時代があったからこそ、現代の日本があるんですよね。
新製夜行列車に期待大です。(笑)
クモハ489-901さま
こんにちは
コメントありがとうございます
その後クマは大丈夫ですか?クマにしてみても迷惑な話ですよね・・・
583系はまさに王の名に相応しいですね~(男か女かは置いておいて・笑)
働き方改革なんてない時代・・・働けば働くほど見返りもあった時代ですよ。
現在とはモチベーションが違いますよね・・・
憧れの列車でしたよねぇ~。
寝台としては乗ったことはないのですが、特急としてはあります。
ただ、確かにシートが厳しいなぁ~という感じはぬぐえませんでしたねぇ~。
ビスタ2世さま
こんにちは
コメントありがとうございます
見るばっかりで乗ったことないんですよね~
武蔵野線内で時間調整する光景を見ていましたが、
車内の乗客は疲れた様子に見えました(笑)
ディズニー前に腰やられたらツラいですね・・・
本当に勉強になります。そのような時代背景があったとは。581系、583系が長期間使用されていたことが納得できる内容ですね。配信ありがとうございます。和多志も勉強してみようと思いますね。
鉄道模型ガッコンGOさま
こんにちは
コメントありがとうございます
583系は私が子供の頃に憧れた車両です。
タイミング合わず見ることができなかったのですが、
歳とってからまさか武蔵野線内で見ることができ感激しました(N1N2編成)。
思い入れのある車両なんです~