閑話小話 215 JR唯一の特徴を持つ E501系

皆さま おはようございます

これ以上気温が下がると寒くなりそうですが、適度に湿度があってちょうどいい陽気になっています。最初は雨予報でしたが持ち直したのでしょうか。行き帰りだけでも止んでてくれると嬉しいんですけどね。バイク通勤は雨が有る無しで装備がだいぶ変わりますから・・・

さて今回ですが、E501系について書いてみます。先日、K701編成10両が郡山での検査から出場し、勝田まで自走回送された記事を見ました。KY出場車は台車がライトグレーに塗られることで有名ですが、このE501系もピカピカに塗装されておりウットリしてしまいました。

唯一無二 E501系

通勤型209系と同じ顔に交直流両用の機器を搭載

1995年に登場したE501系は、209系と同じ車体デザインで4扉オールロングシートの通勤型電車として常磐線に投入されました。通勤型電車は直流区間でのみ走行することが多いため、交直流両用車の通勤型はJR唯一の存在となっています。常磐線においては、取手以南で運用される直流通勤型103/E231系(当時)と、取手・土浦以北まで運用される交直流両用近郊型403/415/E531系が存在しており近郊型は当然ながらボックシートでトイレが備わっています。この近郊型が運用される区間に通勤型を運用しようというのですからチャレンジングであったと思いますね。上野ー土浦間の限定運用とされ、普段は土浦駅に常駐、数か月に1度勝田に戻っていたかと思います。大本の車両設計は長距離移動を想定していませんから、さすがに土浦以北の水戸・勝田まで運用することは躊躇われたのでしょう。

常磐線が取手以北を交流化したのは、石岡市にあり地磁気観測所の観測障害を避けるためであるのは有名な話しですね。土浦まで直流化するには・・・観測所を移設するしか方法はありませんが、もし移設ができていたならば・・・103/E231系が延伸しE501系は存在していなかったでしょう。

最高速度120km/hを達成するために、電動機の出力を209系のそれから上げています。VVVFインバータと用いることで4M6Tでありながら6M4Tの205系並みの出力となっています。あとはやっぱりシーメンス製の変調音(ドレミファインバータ)ですよね!このインバータ音を聴くがために遠く土浦まで来られた方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。その価値はあったかと思います!

2006年に投入されたE531系によってE501系の上野口運用はお役御免となりました。E531系はつくばエクスプレスに対抗すべく130km/hで走行し、2007年にはグリーン車が配備されました。近郊型ですからクロスシートとトイレも備えています。E501系を同一路線で走行させるのには性能面・サービス面でも難しいことから、トイレ設置工事を受けたうえで土浦以北での運用とされます。VVVFインバータも東芝製に更新され、見た目普通の?通勤型な近郊型電車となり活躍しております。

模型はTOMIXより

ブラックフェイスにグレー台車が似合ってます

マイクロエースも出してますけどね・・・完成度の高さ、安定感で言ったらTOMIXになりますでしょうか。旧タイプの上野口15両編成運用時の黒台車、グレー台車、水戸線仕様、現在のトイレ付きとラインナップは豊富です。黒台車仕様は中古で入手できるかどうか・・・ですが。

当区に所属するのは、グレー台車になった上野口15両編成仕様でトイレ無しであります。ダブルデッカーのグリーン車なんて組まれていませんから、ただ長いだけの面白みに欠けた?常磐線らしい編成なのですが、唯一の交直両用通勤型電車ですから屋根上の機器類に注目してしまいます。碍子類の塗り分けをと、苦手な塗装にチャレンジしましたが厚ぼったくなってしまい失敗しました・・・。以前のE501系は碍子パーツがユーザー取り付けで、パーツが残っていますので再チャレンジしようかと思います。

全車ボディマウントTNカプラーと既製品の室内灯を奢り(15両分は財布がツラい)、それなりにコストを掛けた1編成となっております。ヘッドライトは基板ごと換えており表示幕を白く点灯させることができました。が、ヘッドライトはまだ暗く見えますね・・・構造上の問題が大きいかと思います。連結器カバーは付属しませんので付けていませんが、KATOのダミーカプラーに換えても良さそうです。

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このE501系を走らせると脳内でシーメンスのインバータ音がこだまします(笑)
京急でも採用され、地区区間で壁に反響するあの音階を聴きに出掛けたこともあります。インパクトのある車両でしたよね。日本国内における鉄道車両製造産業には色々あるようで(メンテの問題など)、シーメンスは残念ながら撤退してしまいました。もうあの音階は聴けないのでしょうか。

音鉄と呼ばれる人が居るくらいです。インバータ音に注目している人も多いでしょう。私もいつもではないですが、ふと気が付いたときに音に「全集中」することがありますが、東芝GTOなんかいい音ですよね・・・681系に乗車したときは聴き入ってしまいました。

見て楽しい聴いて楽しい車両の登場を待ってます!

今回はこの辺で・・・
次回もお楽しみに~

コメント

  1. クモハ489-901 より:

    おはようございます。
    私も今週末は土日休です。
    11月は快速運用、12月は特急運用になりますので、身体休めようかな…。と考えてましたら、息子が、
    「鬼滅行こ。」(笑)
    上映スケジュールが凄っ…。
    E501系、209系の交直流版として、
    にぎやかなパンタグラフ周り、
    独特のVVVF音で有名でしたね。
    乗り換えなしで、近郊から首都圏へ…。いろんな諸問題もあったのですね。京急のドレミファインバータ、
    残る1編成だけだそうで、
    一昨年のシーパラ訪問の時に聴けてよかったです。
    私も音鉄派なので、インバータ音系は敏感になりがちですね。
    681系のインバータ音は「北陸インバータ」と言っても過言ではないと思います。(笑)

    • クモハ489-901さま

      こんにちは
      コメントありがとうございます

      「鬼滅の刃」観に行かれました?
      私もう1回行こうかと思ってます(笑)
      E501系のインバータ音は最高でした。
      京急のも同じですがインバータ音を地下で聴けるので
      わざわざ大門駅に行って来るのを待ったことがありますよ。
      681系のもいいですよね~