閑話小話 375 ゆっくりのんびり DE10

皆さま おはようございます

梅雨明けしそうな天候ですね~
夕方のスコールのような雷雨は毎年見られるようになり、温暖化が進行していることに気付かされます。ザザっと一雨降ってくれると涼しくて気持ちがいいですけどね!しかし、もうちょっと加減してもらいたいものです(苦笑)

さて今回ですが、国鉄の汎用型ディーゼル機関車DE10であります。
ローカル線区での客車牽引やヤード内で入れ換え作業を行う目的で開発された中型機です。

シンプルな原色のDE10 小さくても力持ち

DE10

1960年代に700両も製造されたのですね。大型機DD51とともに蒸気機関車を置き換え、動力近代化を促進した名機であります(蒸気ファンの敵とも聞きます・・・)。1950年代は入れ換え機としてDD13が運用されていましたが、SG非搭載、4軸、軸重に難があり入れ換え機としても客車牽引にも不足があったようですね。そこで、先に運用が開始されていたDD51と同じエンジンを1機搭載し、保守性の向上と軽量化を図ったDD20が誕生しますが試験結果は良くなく・・・その辺りを改善したのがDE10なんですね

牽引性能と汎用性を両立させた中型機です・・・大型機開発では考えられない設計の苦労があったかと思います。5軸で粘着を稼ぎつつ13t級の軽軸重を実現し、軸重制限のあるローカル線区でも活躍しています。なんと民営化時には、国鉄が開発した機体で唯一JR7社全てに継承されたのです。それだけ汎用性が評価されていたということですよね。最近では客車運用が減りましたし老朽化したDE10の置き換え用に、電気式ディーゼル機関車DD200に置き換えが始まっております。このDD200は4軸ですが、エンジン1機とモーター4機を搭載し、少し長いが軽くスピードも出せる汎用性の高さはDE10譲りと感じる傑作機となりそうです。

模型はTOMIX・KATOより

両車ともに製品化されていますのでお気に入りの1機を見付けてください。小さな機体ですが、全軸駆動でトルクフルなTOMIX、軽量・低重心に見えるボディと黒染め車輪がカッコいいKATO、どちらもオススメしたいですね。長編成牽引ならTOMIX、逆に短編成ならKATOとしてもいいかもしれません。

当区については、入れ換え機としてTOMIXの貨物更新機が1機と、「あけぼの」牽引用としてKATOの原色が2機在籍しております。TOMIXが入れ換え用と言いましてもヤードがありませんので(笑)、本線で運用しています。KATO機は重連運用ですが、次位の機体にはライトスイッチがありませんのでビニールテープを重ね貼りして遮光しています。片側にのみチップLEDを搭載した基板があってもいいですよね。

TOMIX機はコキ*10両、KATO機は24系9両(室内灯・エヌ小屋搭載)を難なく牽引します。

更新機1000番台がコキを入れ換え

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エンジンの唸りが聴こえてきそう

汎用性が高く数多く製造された機関車ではありましたが、1エンジンであることなど故障時のバックアップが考慮された設計ではなかったこと、台車が特殊な仕様であったことから譲渡先は限られたようで、他事業者で前世代のDD13が長く使われたのは、DE10を保守する体制が取れなかったためと聞いたことがあります。若しくは国鉄・JRの工場に入場させていたようですね。開発時、当時国鉄が満を持して投入したDE10ですが、新技術や拘りを投入したことでメンテナンスの点では少々扱いにくい機体となってしまったようです。

模型も小さな車体だけに繊細さを感じます(特にTOMIX)。
味のある機体だけに何を牽かせても似合いますので、コキ長編成など牽かせてみたくなりますが・・・ほどほどにした方が良さそうです。ゆっくりのんびり運用するのがDE10らしさでしょうね!

今回はこの辺で・・・
次回もお楽しみに~

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コメント

  1. クモハ489-901 より:

    おはようございます。今日も
    「あち~!!」ですね。(笑)
    全国各地のヤードやローカル線には、必ず配置されているDE10、
    「デーテン」や「でぃトー」と呼ばれて親まれてますね。
    昭和56年に「全国植樹祭」で昭和天皇が「お召し列車」ご乗車された
    際に、牽引担当したのは、いつもヤードで貨物列車を入れ替えしていた、金沢のDE10でした。
    先頭のカプラーを銀色に塗装され、
    ピカピカの車体で七尾線を、和倉温泉から金沢まで走りぬいたのは、
    いい記録となっています。
    その後、平成になって今度は、
    金沢から能登の珠洲まで、
    「サロンカーなにわ」を使ったお召し列車で、重連で牽引したのも、
    こちらのDE10の華となっております。貨物、旅客どころか、「お召し列車」まで牽引したDE10、
    こんな素晴らしい機関車は、今の機関車で再現できるでしょうか…。

    • クモハ489-901さま

      こんにちは
      コメントありがとうございます
      返信が遅くなってしましました・・・

      DE10もいい機体ですね~
      模型は小さくて可愛らしいですが、ついつい長編成にしてみたくなります(笑)
      貨物列車の入れ替え運用は模型ではやりにくいので、本線運用で楽しんでいます。

  2. かずくん より:

    私が住んでいた長岡周辺は小出からの只見線くらいしか非電化区間がありませんでしたのでディーゼルは南長岡の貨物駅くらいでしか動いているのを見ませんでしたが、豪雪地帯でラッセルやロータリーが稼働する都合なのか常に何種類ものディーゼルが機関区にいましたね。冬にはDD53の後補機としてDE10も幹線に出ていたようですが私自身は目の当たりにした事はありません。蒸気機関車が姿を消した扇形機関庫にたくさんのディーゼルが入っている姿は子供心に記憶に残っています。
    先日、ダイキャストが崩壊したTOMIXのDE10も無事帰還を果たし車籍復帰しましたディーゼル機関車はDD51以外は馴染みのあるものが多いので、ラッセルやロータリーなどをマイクロエース以外のメーカー(ほとんどTOMIXかKATOでと言ってるようなものですがw)でだしてくれないかなぁ、なんて思っています。

    • かずくんさま

      こんにちは
      コメントありがとうございます
      返信が遅くなってしましました・・・

      DE10は貨物ヤードで黙々と働く姿しか見ていないので幹線運用は見てみたかったですね。
      唯一、北王子貨物で田端にやってくるのを見たくらいでしょうか。
      「あけぼの」を重連で牽いた姿を見ることができたなら鼻血出たことでしょう(笑)