閑話小話 82 本州と北海道を結んだ ED79

皆さま おはようございます

明らかに人が増えましたね~
まだまだ動きは小さいものの社会が動いていると実感しました。
九州ではクラスターが発生しているとのこと、こうなるとある程度は予想していたでしょうけど強制できるものではないので舵取りが難しいですね・・・。
私は変わらず通勤していますが、できるだけの自衛をしてやり過ごします。

さて今回は、ED79であります。
先日から青函トンネルネタが続いていますが、元祖「青函トンネルの主」です。赤い小さな交流機が単機で20両もの長大編成を牽いてゆく様は圧巻です。

ED79 0,50,100番台

同じED79でも顔付きの印象が違う
概要

海峡線の専用機関車として開発されました。
新規製造ではなく置き換えにより捻出されたED75 700番台を種車として30数両が改造されています。青函トンネル内が勾配・湿度・ATC信号方式など特殊な環境下であるために、そのための装置が備わっています。基本0番台は本務機として旅客運用では単機で、貨物運用では100番台と重連で運行されます。その100番台は0番台の補機としてのみ運用されるため必要最低限の改造にとどまっています。50番台はJR貨物が新規製造した車両で基本0番台とほぼ同じ仕様となり重連で貨物運用に就きました。

基本0番台

ED75 700番台をベースに21両が改造されました。見た目の特徴は屋根上に設置された大きな抵抗器カバーでしょうか。連続勾配のある青函トンネル内を走行するため連続下り対策で交流回生ブレーキなどを追加し強化されています。制御系は種車の仕様から換装されており、換装されていない100番台との重連時に起きる性能差を抑えるために0番台には抵抗器が設置されています。連続下り区間でも1000tの貨物列車の抑速は1機で可能で、回生ブレーキは基本0番台にしか装備しません。

50番台

貨物列車の増発対応で10両が新製されました。基本0番台と仕様はほぼ同じですが、前面窓ガラスの形状が違い、貨物機として落成したものの電暖設備を搭載しています。青函トンネル内のATC信号は機関車の向きが変わっても上下線どちらでも受信可能ですが、引き通し連結器が基本0番台同様に片渡りなため制限があります。

100番台

重連時の補機としてのみ運用されます。
10数両がED75 700番台から改造されました。が、必要最低限にとどめられていますので種車の見た目に近いのが特徴です。回生ブレーキを装備しない、ATCは受信機のみ(本体は0,50番台)の設置であるため青函トンネルを単機で走行できません。

運用

ひさしが厳つい50番台
JR北海道

0,100番台の全機を函館に配備し、青森ー五稜郭・函館間の旅客(0番台単機)、貨物(100番台と重連)で運用されていました。方向転換ができない仕様であるため運用に制限があったようですね。2006年には受託していた貨物列車の運用が終了(EH500の投入によって)し、老朽化もあって徐々に数を減らしていきました。青函トンネルを通過する寝台列車の廃止も北海道新幹線開業に伴う昇圧によって廃止となり、ED79も走行できなくなったため2016年で全機離脱しています。

JR貨物

貨物社が運用するのは50番台でありますが、青森ー五稜郭間にて重連運用されていました。間合い運用で盛岡まで出張ったり、客車運用に就いたりとなかなか面白かったのですが、EH500の台頭により運用範囲が狭められました。そして残念ながら北海道新幹線開業の前に離脱しています。

模型は各メーカーから

やっぱ重連ですね!

0番台はTOMIX・KATOから製品化されています。
これは北斗星やカシオペア、トワイライトエクスプレスといった名列車牽引の任があるためですね。実車も華やかな運用でありました。50,100番台は地味ですけどね・・・海峡線、青函トンネルでの貨物列車運用をやろうと思うと欲しくなる機体であります。こちらはTOMIXが製品化していますので気になる方は是非どうぞ。

TOMIXはED75/79のFW付きモーターが秀逸のため気持ちの良い運転が可能です。しかしこれは単機の場合で、重連時は相方と協調できるかが大事です。しっかり試運転なさるか3機以上お持ちならば相性の良いモーターに載せ換えができるといいですね。

客車の牽引については単機であるため実車のようにはいきません。
勾配で室内灯フル装備の12両編成を引き上げるのは困難ですから、動力付きのカニ24やカヤ27を組み入れることをオススメします。

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北斗星をやりたくてEF81に次いで入線させたのがED79でした。DD51より早かったんですね。D型の小さな機体が豪華編成を牽いていくシーンがタマらなく好きでした。興味を持ったのは北斗星からでしたが、自然と貨物運用もやっていたんですね。重連が好きなったのもED75より先でED79がきっかけかもしれません。

人目に触れにくい青函トンネルで深夜に活躍する「縁の下の力持ち」でした。
ED79なくして本州と北海道を結ぶ物流は語れません!

今回はこの辺で・・・
次回もお楽しみに~

コメント

  1. クモハ489-901 より:

    おはようございます。
    北海道行きの豪華列車の模型を買うと必要になる機関車ですね~。(笑)
    登場から引退まで様々な形態を魅せてくれた
    ED79、過酷な条件使用では50番台とはいえど、
    廃車の道しかなかったのですね。
    青函トンネルを駆け抜けた名機、トンネルばかりの目立たぬ活躍でしたが、ドラえもん塗色などの
    華やかさも、きっちりと歴史に残しましたね。(笑)

    • クモハ489-901さま

      おはようございます
      コメントありがとうございます

      付け替えで遊ぶには必須な機関車かと思います。
      まして青函トンネルは道中のハイライトですから、
      専用車による牽引は外せませんよね!
      ドラえもん塗色ありましたね~
      ED79もびっくりなお化粧だったんではないでしょうか(笑)