閑話小話 99 中央線の道先案内車 EF64 0番台

皆さま おはようございます

なんだか今日は雨の予報です。
気温も下がるようですから風引かないように注意ですね!
この時期に車内で咳してると白い目で見られますから・・・(涙)

さて今回ですが、EF64と南松本駅について書いてみようと思います。
過去に仕事の関係で4年ほど松本に住んでいたことがありまして、南松本周辺は生活圏内でしたから貨物駅周辺もよく通りました。EF64は0番台が元気だったころですね。

南松本駅

車扱いの多い南松本

長野県のほぼ中心に位置し県中・南の拠点として機能しています。
JR貨物内での貨物取扱量(車扱い)は上位にランクしており、これは石油の扱いが多いことによります。長野県で消費される石油(主にガソリンで冬は灯油が加わる)の約80%は南松本からではなかったでしょうか。よく見掛けるJOTや日本オイルターミナルといった主要な輸送会社が拠点を構えています。また、夏場は信州らしく多く発送されるのがナガノトマトや農協系のジュース類と、レタス・白菜類の高原野菜となります。秋になればリンゴが始まります。農作物の発送に忙しくなる同駅でありますね。

コンテナ列車は関東と2往復、名古屋と1往復が運行され、石油列車については、千葉と1往復、四日市と2往復、川崎・根岸と1往復が運行されていたかと思います。

EF64 基本0番台

前面の通風口が5次形の証し

1960-1970年代に70両近くが製造され、EF62をベースに2軸3台車のオーソドックスな配置に戻し、ギヤ比は若干高速性能を重視した方向に振り、1次形は板谷峠越えのために福島に投入されています。重連総括と貫通扉を装備し勾配用に発電ブレーキも備えます。この発電ブレーキは、EF62/63で碓氷峠用に採用されたような急勾配用の特殊装備ではなく30‰前後での運用を前提としたものと簡素化されています。福島の豪雪地帯で運用されていたころは、前面窓上にツララ切りと窓周囲にはプロテクターが装着され、それはそれは物々しい雰囲気でありました。

2次形以降は中央線運用のために甲府や篠ノ井・稲沢に配備され、旅客・貨物に運用されました。あいにく老朽化により廃車が進み、現在は原色に戻された37号機が高崎にいるだけとなってしまいました。

南松本駅は全国の貨物駅でも面積が広い部類に入るようですが、車扱いの貨物輸送を主としているので、コンテナ車と違って編成長が短いですからヤード長も短いんですね。列車の組成に踏切を行ったり来たりするので空かずの踏切と呼ばれていました。私は仕事の関係で松本に4年ほど住んでいたのですが、南松本に用事があって近くの踏切を通るとなかなか開かないのですよ。いつも「失敗した!」って思いながら・・・また来ちゃうのは鉄分多めな証拠ですよね・・・(笑)

模型はTOMIXが充実 KATOの追随なるか

やはり武骨な原色が最高に似合う

基本0番台はTOMIXが4/5/7次形と製品化しています。その他、貨物更新色やユーロライナー色、お召しなど色々あるんですよね。国鉄型機関車の中でもとりわけ華やかさのない機体ですが(笑)、菱形パンタ4丁を高々と上げた重連がコキ・タキを牽くと、何とも言えない雰囲気のある姿を魅せてくれるんです。

そんなことで、当区には4次形(主に旧客牽引)、5・7次形(重連で貨物牽引)の3機が所属しております。原色のみですね。カプラー交換と基板のLEDの打ち換えを施しています。

つい先日、KATOが0番台の製品化を発表していました。1次形ということで福島機関区所属時代を連想したのですが、中央線夜行急行「きそ」牽引用なんですね。プロテクターを装着した厳つい姿が見たかったのですが、これはまたのお楽しみでしょう。

お求めはコチラ

地味ながらも、まさに「縁の下の力持ち」な機体EF64 0番台であります。
貨物更新色をまとった機体もあり実車を何度か見掛けたことがありますが、基本0番台だけは受け入れられなかった・・・。私には武骨な原色のインパクトが強いです。

旅客では山男達に愛され、貨物は寡黙に重連で、山間を力走する姿に惚れ惚れします。

今回はこの辺で・・・
次回もお楽しみに~

コメント

  1. クモハ489-901 より:

    こんばんは。
    こちらは15時40分頃、滝のような雨が降りました。梅雨序盤からこんな雨では先行きが危ぶまれ
    ますね。
    鉄道模型を始めた頃、友人がEF64を持っていて、本物を見た事がありませんでしたが、
    青い機関車がカッコ良く見えました。
    友人は14系や少数の貨車を持っていて、
    「スハネフ」を初めて見たのもその時でした。
    年下の友人でしたから、友人が受験生の間は
    私に貸していてくれました。
    初めての電気機関車がEF70やEF81じゃなく、
    EF64だったという…。(笑)
    長野県は山に囲まれていますから、石油輸送は
    必要不可欠ですね。
    こちらや関東地区よりもガソリンの1リットル当たりの単価は高いのでしょうか?

    • クモハ489-901さま

      おはようございます
      コメントありがとうございます

      なかなか通なご友人ですね~(笑)
      長野県はガソリンは高いと言われてます。
      恵那山トンネルを潜ってくると高くなるなんて言われてましたね(笑)
      大きい県の割に油槽所が南松と坂城にしかないからでしょうか?
      (他県は何か所油槽所があるのか分かりませんが)

  2. 南武蔵野線 より:

    物心ついた時から見ていた機関車なので、圧倒的に気になる存在でしたね。
    そして、65や66と異なり、冷却系の音がらしさを語ってましたね。
    うちはKATOで揃えちゃったのですが、後発のTOMIXの方が男前なんで、いつか買い替えたいですね!

    • 南武蔵野線さま

      こんにちは
      コメントありがとうございます

      送風ファンの音がよかったですね~
      1000番台も好きですが、同じ形式とは思えないほどのシンプルさが好きでした。
      KATOはまず1次形が出ますね。バリ展に期待できるのではないでしょうか。

  3. ビスタ2世 より:

    今度KATOから急行「きそ」に合わせて発売になるので、KATOから販促用の小冊子が配られましたよ(笑)
    なかなか面白い内容で、中央線の歴史がみっしりA4で4頁!!この雰囲気は飯田線シリーズに似ているのでもしかしたら次にシリーズ化が来るかもしれませんねぇ~。

    • ビスタ2世さま

      こんにちは
      コメントありがとうございます

      KATOはバリ展してくるんじゃないでしょうか。
      品番に枝番ついてますからね~
      最近は中央線に力入れてるような感じがしますね!
      期待してます!