閑話小話 207 JR北海道 号車番号の謎

皆さま おはようございます

今週末の土曜日に鬼滅の刃の映画を観に行くことにしました。
コロナにより制限が緩和されていますし、あれだけのスクリーン数、上映数があればかなりの人数を捌けそうです。上映スケジュールを見たとき驚きましたよ!飲食店・売店は混み合うと思いますから、心して出掛けようと思います。

さて今回ですが、JR北海道が気動車を増結する際に見られる号車番号について触れてみます。
全席自由席ならともかく、指定席があるとむやみやたらに番号を振るわけにはいかないのですね。

増〇号車

増結21号車は中央の金帯車

JR北海道でよく見掛けるのが「増〇号車」の札です。
繁忙期に基本編成に増結されるのですが、普通に考えれば号車数を増やしていく(基本編成4両に増結1両なら5号車になる)のですが、ややこしい表示をしているように見受けます。しかし、これには訳がありまして、グリーン席や指定席券の発券中に突発で増結することになった場合の措置なんですね。グリーン席の発券後に号車番号は変更することはできませんし、通常の指定席券であっても発券後に号車番号を変更しては混乱を極めます。なので元の号車番号はそのままに「増〇号車」とし、〇の数字が同じ別の車両があったとしても「増」があることで別であることを意味しています。但し、前から何両目かと訊かれるとややこしくなるかもしれませんね。

気動車が多く1両単位で増解結の運用ができる北海道ならではの対応ですが、指定席券を発券したあとに編成を変更しようとしますと混乱をきたす原因となります。過去には増結して送り込む場合に、回送となる車両に号車番号を振らずに飛ばすケース(復路で増結車を運用する)で、7両編成なのに6号車までしか番号を振らないみたいなことでしょうか。そして、前述しましたが、グリーン車や寝台車の号車番号は固定しておきたいので、号車番号が増える分にはいいですが減る場合には増〇号車として組成する、このやり方がJR北海道のスタンダードとなっているようです。

先頭車の中間封じ込めってなんか良くないですか?(笑)

最後の客車寝台急行となった「はまなす」は、基本編成では寝台車は2両組まれましたが、増車する場合に「増21号車」と表示されました。これは1号車と2号車の間という意味があります。「増22号車」が組まれて寝台車4両となった実績はあるのでしょうか?もしあったとしたら、1号車2号車の間に「増21号車」「増22号車」が入ることになります。

その他、「宗谷」「オホーツク」も時期に合わせてフレキシブルな組成をしていましたので「増〇号車」が見られました。グリーン車だけは号車番号固定なのがポイントですね。しかし、キハ261系で運行する「宗谷」の増結編成にキロハ261が入ることがあり、半室グリーン席が2箇所になる場合があります。繁忙期6両編成の面白い編成が見られました。

模型は固定編成かも

黄色いヘッドマークが見られなくなって久しい

模型の場合、基本編成と繁忙期の増結編成とで使い分けることはほぼないと思います。私の場合、号車番号のインレタ自体貼っていないので(インレタが苦手)、気にしていないのが正直なところです。JR東日本の長編成であれば基本編成のみの運転はありますが、JR北海道の4両を6両へ増結であれば最初から6両で運転してしまうことがほとんどです。

しかし、JR北海道の場合、この号車番号は大きな特徴の一つですから・・・小さな部分とはいえ再現してみてもいいかと思ってしまいました。小さく凹凸もある箇所への作業はシビれそうです・・・擦るインレタより乗せるデカールの方が貼りやすいのでは?と感じましたがどうでしょうか。

当区の「はまなす」は、寝台車3両にドリームカー2両、カーペットカー1両、座席車2両の計8両と中途半端な編成なんですが、これには訳があって機関車単機で12両編成を牽くのは実車同様に厳しいかと思い減車しています。模型ではそこそこ重いDD51ならまだしも軽量級のED79ではどうでしょうね。

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キハ261系基本番台にはまだ頑張って欲しいです

JR北海道ならでは運用で興味深いです。車両を実際に増解決する現場と、発券する営業側との連携が絶対不可欠なのは当然ですが、空車を回送しないコストを意識した運用が徹底されているのですね。(鉄道だとピンとこないのですが)バスが同じ便で増車されるのと同じ感覚でしょうか。しかしながら、この作業に対するコストも計算しなくてはいけません。今後は乗客が少なくなりますし、より短く固定した編成で運用されることになるかと思いました。もしかすると、この特徴的な号車番号は見られなくなるのかもしれません。

やっぱ模型で楽しむことにしましょうか・・・

今回はこの辺で・・・
次回もお楽しみに~

コメント

  1. クモハ489-901 より:

    こんにちは。
    今回のお題はとても楽しいですね。
    編成マニアには耳寄りなお題です。(笑)
    お盆休みや年末年始の繁忙期には、
    今現在では殆どがその列車のフル編成で対応していますが、北海道は特別なんですね…。
    私が以前ダウンロードした音源の中に、「シュプール妙高・黒姫」の車内放送の音源があるんですが、その中に、「前から9号車、8号車の順で、
    一番後ろの車両が1号車です。4号車はグリーン車で、4号車と5号車の間に、増(まし)3号車と4号車をつないでおります。尚、増しの車両にはご乗車できません…。」
    となっております。
    これはたぶん、スキーツァーのお客さん専用の車両なんでしょうね。
    7両編成なのに9両編成、知らない方は首を傾げると思いますが、
    その真実を知っていると、聞いていてもついニヤニヤしてしまいます…。(笑)

    • クモハ489-901さま

      こんにちは
      コメントありがとうございます

      その車内放送面白いですね~
      貴重な音源かと思います!
      知らないで聞いたら混乱しますね・・・

  2. マツオ より:

    はまなす廃止前に、増21号車乗りました。今でも切符を大事に持ってます。

    • マツオさま

      はじめまして こんにちは
      訪問・コメントありがとうございます

      「はまなす」に乗車した記念の切符は大切になさってくださいね。
      羨ましいです・・・

  3. まさ より:

    昔オホーツクで、増21号車と22号車をつないだ6両を見たことがありましたが、こっちは飛行機が千歳空港に降りられず旭川だった(航空会社持ちで移動)のでキップは手に入れられなかったです。
    旭川~札幌は変なキップもらって移動でしたが、慣れてるせいか?
    何もなく札幌まで行けました。

    • まささま

      はじめまして こんにちは
      訪問・コメントありがとうございます

      貴重な体験をなさったのですね~
      飛行機のトラブル?に対して急遽の増結だったのでしょうか?
      しずれにしても「増21号車」は見られないので羨ましいです!

  4. ビスタ2世 より:

    増○号はいいですよねぇ~。北海道らしくて!!
    東日本・・・中央線のあずさは、増結時というより減車時問うった感じで、1、2、3号車がなく4号車からとなっていて、、、なんだかこれはこれで面白いのですね。

    • ビスタ2世さま

      こんにちは
      コメントありがとうございます

      増結編成から1号車でしたっけ?知らなかったです。
      基本編成だけなら4号車からになりますね!面白いな~