Nゲージ 1638 セノハチの主 押し太郎

皆さま おはようございます

今日もお休みいただきます。
息子が土曜日に授業参観だったので代休なんですね。一人でのんびりしたかった・・・(心の声)
どこかお出掛けしようと思いますが一日雨のようですね。ポケモンセンターかな?!

さて今回は、瀬野ー八本松間の主こと押し太郎であります。

瀬野八

瀬野八(セノハチ)とは通称で、山陽本線 瀬野ー八本松間の約10kmの区間を呼び、22.6パーミルの急勾配で鉄道の難所として知られています(ちなみに碓氷は66.7パーミル)。以前は走行中の解放を行なったのが有名で、かの西村京太郎の推理小説のトリックにもなりました。現在、補機が付くのは貨物列車だけですが、旅客にも連結されていたことがあります。動力車比率によっては出力が足りなかったようですね。113系ではなく115系が運用されているのはそんな理由からなのです。

セノハチでは電力設備の増強工事が行われて、あのEF200のフルパワー運用が検討されました。定格出力6,000kwを誇るEF200(ちなみにEF66は定格出力3,900kw )でしたが、この電力設備の不足により制限が掛けられていたのは有名な話です。設備増強によりEF200の制限解除、1,300tの貨物列車を単機で牽いてセノハチを越えるというファンにはタマらない夢のような計画がありました。あいにく、EF67やEF210-300といった機関車が登場し、EF200にも廃車が出始めました。設備増強の話は聞きませんから、フルパワー化はなさそうですね。

EF210-300 押し太郎

吹田に所属し本務機としても活躍する300番台

瀬野八専用に配備されたEF67-0番台の後継車として開発されたのが、このEF210-300番台であります。0,100番台が桃太郎ですから、勝手に押し太郎なんて呼ばせて貰っています(笑)
100番台をベースに汎用性を持たせた設計になっており、吹田に所属し本務機としても活躍しています。以前のブログにも書きましたがいつか関東にも来て欲しいですね!ベースとなった100番台との違いですが、最後尾から押すことで連結器への負担が大きいため連結器そのものが大型化され、衝撃を緩和する仕組みが取り入れられています。あとは側面の黄色い帯ですね!

EF67-100 元祖押し太郎

殿は任せろ 広島らしい赤い車体

瀬野八の勾配を補機として最後尾に連結して走行するために開発された機関車です。
それまで使用されていたEF59の老朽化にともない、EF60/61を改造した車両を導入する予定でしたが、想定外が起こりEF60/65から改造された当EF67が運用されています。この想定外っていうのも、このEF61がパワーがありすぎて本務機が急制動すると脱線する恐れがあり・・・重連運用が出来ないんだそうです。計画時に分からなかったのでしょうかね?!

EF65の0番台を改造して製造されたのがこのEF67 100番台です。
EF67 0番台より小さいデッキに緩衝材と連結器が納められています。外見の特徴ですが、広島らしい紅葉色に塗られ直流機らしく乗務員室扉はクリーム色になっています。最後尾が仕事場の当機らしくテールライトが大きな角型のLED灯になっているのも特徴ですね。更新時にシングルアームパンタグラフに載せ換えられましたが不具合が多かったようで下交差型に再度載せ換えられています。ここは模型でも再現したら面白そうですね。

元祖 押し太郎は全機広島に所属していますが、後継機のEF210-300の台頭により数を減らしつつあります。100番台も運用離脱や次の全検は受けないと言われている機体もあり、撮影は早めにされたらと思いますね。どこか懐かしい匂いのする機体が数を減らしていくのは切ないのですが、専用機ではなく汎用性に優れた機体が台頭するのも時代の流れですね。スルー運転は設備投資の関係から諦めたのでしょうか?!EF210-300はしばらく安泰なんだと思います。関東に来てくれることを期待します!

今回はこの辺で・・・
次回もお楽しみに~

コメント

  1. クモハ489-901 より:

    こんばんは。
    「セノハチ」は、平成も始まった頃に訪れましたが、
    山あいの峠のガランとした駅でした。
    セノハチの機関車の歴史も色々ですが、
    最新鋭の機関車でも単独では坂を登れないんですね…。そんなちょっとアナログ的なところも
    峠を行く機関車の魅力かもしれませんね…。
    西村京太郎の鉄道ミステリーはよく読みました。
    今は殆ど無理なトリックに固唾を飲んで読んだものです。サスペンス劇場で放映されていたのを
    覚えております。(笑)

    • クモハ489-901さま

      こんばんは
      コメントありがとうございます

      九州に向かう貨レは長いですからね~
      単独運用をEF200に期待したようですが、まさかの電気設備不安でした。
      私の記憶だけでは心許ないので色々文献を読み漁っておりますが、知れば知るほど面白いですね。
      昔は見た目のカッコよさだけでしたが、なぜそうなったのか理屈が知れるのは嬉しいです。

  2. ビスタ2世 より:

    車庫のシーンがいいですねぇ~。
    赤い機関車と青い機関車の並びが美しいです。

    機関車のテールライトの点灯がいいですよねぇ~♪

    • ビスタ2世さま

      こんにちは
      コメントありがとうございます

      EF210-300は吹田の所属ですから、横並びになることがあるのかどうか・・・
      赤い直流機は広島らしい色合いで好きだったりします。
      シングルアームパンタ載せた仕様も作りたいですね~

  3. 炎のコンドル より:

    もみじ色のEF210-300を見てみたかったですが、今のデザイン綺麗です。

    • 炎のコンドルさま

      おはようございます
      コメントありがとうございます

      300番台押し太郎の黄帯はイカしてると思いますよ。
      100番台も白帯まとってますしね。模型化希望です!