Nゲージ 1640　悲運の最強電気機関車 EF200

皆さま　おはようございます

梅雨らしくないですよね･･･
降るときは降ってますけどジメっとした嫌な感じはまだないです。
個人的にはありがたいことなんですが、降ってる印象があまりないので水瓶は大丈夫なのか気になります。もうすぐ７月ですね･･･ 夏は猛暑は嫌ですけど夏らしくあって欲しいです。

さて今回は、今さら感ありますがEF200です。
悲運といいますか･･･最強と謳われたのに不完全燃焼で引退した機体でした。

EF200 本来の実力は

1990年代のことですが、貨物列車による輸送の需要が増えていたことから新規製造されたのがEF200です。なんと6000Kwの出力で1600tもの列車を牽くことが可能な機関車で、瀬野ー八本松間(通称セノハチ)の勾配を補機なしで上ることを想定されていました。が、6000Kwフルパワーを出すには供給側の設備がパンクする、他列車への電力供給が不足する(つまり電圧降下)ことが分かり、EF66並みに出力を制限して運用されることになりました。本機からすれば不本意なことだったでしょうが、電気設備の増強には相当なコストが掛かりますから、運用でカバーするってことにしたようです。その後の景気後退など時代に流され、持っていた性能を発揮出来なかった悲運の機関車でありました。

量産こそされましたが20数機のみの製造となり、現在の標準機であるEF210に交代となりました。所属の吹田から遠出するのでなかなか戻ってきません。なので「野良」とあだ名がついていると聞いたことがあります(笑)

検査切れの車両から更新せずに廃車されていきます。
2016年には大阪以東の運用が無くなり関東には来なくなってしまいます。朝霞か越谷で何度か見たことがあるだけに、その報を聞いた時は悲しかったですね。そして今年３月に全運用から離脱します。特殊な経歴を持つ車両だけに動向に注目していましたが、フルパワー化は叶わず引退となりました。

EF200が残したもの

製造した日立は、ありがたいことに901号機を登場時塗装に戻して水戸で静態保存してくれています。メーカーとして何か感じるところがあったのでしょうか？ファンとしては嬉しい計らいですよね！
EF200の開発にあたっては、VVVFインバータ制御など新技術が盛り込まれ、前述の通り定格6000Kwの出力で1600tもの列車を牽き出すことが出来る性能を有していました。他にも新しい試みが盛り込まれました。EF500なんて交直流機のバケモノ(笑)も同時に開発され比較試験されています。現在の主力機であるEF210があるのもこのEF200の試験結果があるからと容易に想像出来ます。性能とコストを現在に合わせた機関車であります。

模型についてですが、KATOが新塗装を出してくれたので入手しました。パンタグラフが伸び切ってしまうのが難点で、低めに上げていますが･･･ちょっと不安定なんですよね。近々また再生産があるので、登場時塗装を入手する予定でパンタグラフAssyも購入しておきたいですね。

貨物機が綺麗な姿で居られるのも、新製時と全検明け出場時くらいかと思うので、ピカピカな模型に違和感があったりもするのですが･･･模型っぽさを残しておくのも当区の仕様なのでいいかな、と。でも１機くらいウェザリングに挑戦してみたいですね！

今回はこの辺で･･･
次回もお楽しみに～