閑話小話 124 魅惑の青い海と白い砂 スカ色113系

皆さま おはようございます

スッキリしない天気が続きますね・・・
ジメっとした湿気を吹き飛ばすような晴天が待ち遠しいです。まずは九州・西日本からスカっとさせて欲しいですね!遠出はまだ難しいですので・・・気持ちだけでもバカンス気分を味わいたいものです(「go to~」は時期尚早だと思っています)。

さて今回ですが、気分だけでも真夏を先取りしようと房総の夏ダイヤについて書いてみます。房総特急・急行はそれなりに有名でしたが、補完した快速がありました。

房総の夏ダイヤ

これぞスカ色の113系

1970-80年代のことです。
国鉄時代でありますが、千葉県内は毎年夏休みシーズンに入ると「夏ダイヤ」が組まれていました。臨時列車が増発されて大勢の海水浴客が乗車していたんですね。今は近くにプールがありますし海外にも気軽に行けますから、わざわざ南房総まで鉄道で出掛ける人は少ないと思います。アクアラインが開通してから車でのアクセスが格段に良くなりましたよね。エアコンなんてない時代ですから避暑地に出掛けていたわけです。

房総は電化が遅れていました。千葉以南木更津まで電化したのは1968年のこと。内房はまだ良くて外房はもっと時間が掛かりました。関東では神奈川は湘南や三浦半島はアクセスが良く大勢の海水浴客を捌けましたが、房総は1960年代半ばまで蒸気機関車が現役だった路線です・・・通常ダイヤでは大勢の乗客を捌けません。よって特別な「夏ダイヤ」が組まれていたんですね。

急行「うち房」「そと房」が両国発で設定されていましたが、「うち房」は165系による冷房付き電車で、「そと房」はキハ52/58系の非冷房車だったりと格差があったようですね。急ぎ工事が進み1970年前後には内・外房全線電化されたようですが、通路まで混み合う車内でしたから移動も大変であったことと思います。

総武快速線 113系のころ

総武線を爆走していたころが懐かしいです

東京駅の地下ホーム開業に伴い、そんな特急・急行列車を補完すべく113系による快速列車「白い砂」(外房線経由)と「青い海」(内房線経由)が運行を開始します。00分ヘッドの特急1本に対し2本の快速が補完する時代でした。しかし、残念ながらマイカーブームの影響が大きく、鉄道による移動は1980年代前半をピークに衰退していきました。

幼少時は千葉市に居りましたので、両国駅が賑やかだったころを見ています。183系0番台や165系新製冷房車が、一段低い始発終着ホームにいるとテンションが上がりました。DC急行は見ていないのですが、模型で再現してみたい光景のひとつです。

当区に所属するスカ色の113系は1500番台ですので、113系全盛でも晩期の頃の編成です。房総夏ダイヤにギリギリ関係しているかもしれませんが、通勤電車の印象が強い型式かもしれません。ここは1000番台やらに、小さめな「白い砂」「青い海」のヘッドマークを掲げて海岸線や山間部を走らせてみたいですね。

TOMIXの1500番台で11両編成としています。全車TNカプラー、旧ロットは台枠交換・黒染め車輪化し、室内灯は自作品を搭載したギラギラ仕様です。ヘッドライトは純正基板でも綺麗な電球色を発していたのですが、オデコの種別幕の発色が残念でしたので水色マッキーを塗ることで調色しています。

113系は1500番台ですが・・・ お求めはコチラ

私は南房総が好きで毎年のように行くのですが、荷物の多さや出先での移動手段を考えるとやはり車になってしまいます。アクアラインの影響が非常に大きく、私方面だと千葉市経由より都心~川崎経由の方が格段に早いんですよね。残念なことですが、房総における鉄道の観光需要が衰退していくもの分かる気がします。いすみ鉄道は頑張ってますが、あのくらいの仕掛けがないと集客できないですよ。

113系は既に引退し、後継のE217系もバトンタッチのタイミングが近づいています。E235系1000番台の基本編成2本目が出場したと記事をみました。海水浴客を乗せ行楽地へ向かったのはもう昔のことです。今では完全な通勤電車となりました・・・これも時代の流れですね。しかし、青い海のブルー(青15号)と白い砂のクリーム(クリーム1号)は継承され、E235系1000番台はもちろん、ローカル線区用のE131系の前面にもその意匠が継承されています。これに気付いたときは驚き、嬉しかったですね!

房総の新時代はどうなるか・・・見守りましょう。

今回はこの辺で・・・
次回もお楽しみに~

コメント

  1. クモハ489-901 より:

    こんばんは。
    旅客輸送が、自動車輸送よりも勝っていた頃、
    各地で「海水浴臨」が走りましたね。
    こちら石川県でも、金沢から羽咋市の「柴垣」という海水浴場まで直通の臨時列車が走りました。
    今は高規格の自動車専用道路がありますから、
    昔語りですね。エアコンのない列車で、親子連れの賑やかな列車だったでしょうね。
    正に白い砂浜にスカ色の電車…。
    景色と列車がマッチしていたんですね。
    今年は少し寂しい海水浴になりそうです…。

    • クモハ489-901さま

      こんにちは
      コメントありがとうございます

      7月下旬の連休は日帰りで海に行こうかと計画中です。
      早朝に出発するつもりですが「イモ洗い」なら帰ります・・・
      様子見ながらのお出掛けとなりそうです。
      スカ色の新車が出場してますね!