閑話小話 119　新世代の寝台電車 285系 サンライズエクスプレス

皆さま　おはようございます

生暖かくて降ったり止んだりと読めない陽気ですね。
今日は風が強いようですがどうなんでしょうか。
九州方面の断続的な雨には参りますね･･･もういい加減にして欲しいですよ。
被害が最小限でありますよう･･･

さて今回ですが、JR型寝台電車の285系サンライズエクスプレスです。
安価なバスやホテルの影響で下火となった寝台列車ですが･･･

新しい発想の寝台電車

以前から寝台列車は、ブルートレインがそうであるように機関車が牽引する客車タイプが主流でありました。電車タイプは国鉄が開発した581/583系がありますが、高度成長期による利用者増に対応するために合理化を追求したものでした。夜間は寝台、昼間は座席と昼夜しようできるのが「売り」でしたが、転換作業の煩雑さや居住性の低さによりスタンダードにはならなかったんですね。

日本の路線(線形)では、客車は電車・気動車に走行性能で劣るため所要時間短縮が難しいこと、新幹線開業や飛行機、高速バスの充実、安価なホテル・旅館の影響を受け、寝台列車は一部の列車を除き衰退していきます。

本来であれば、乗車券・特急券の他に寝台使用料も得られるため高単価の商品であることは間違いありません。当時のニーズに合ったサービスを提供し、ビジネス客を取り込むため個室車中心の新型寝台電車の開発が始まりました。肝要なのは目的地で、東京から遠ければ飛行機に勝てませんし、近ければ寝台である必要もない。寝台特急「瀬戸」「出雲」で実績のあった高松、出雲市に決めたのは大きい決断だったのではないかと思います。JR西日本主体で開発されJR東海が乗っかった形でしょうか？

爽やかな1日の始まりのイメージで「サンライズエクスプレス」と命名され、夜のイメージのブルートレインとは違った方向性のデザインとなっています。車体形状は581/583系を彷彿する箇所があって私からするとタマらない魅力であります。車内設計に住宅メーカーが参画しているのもいいですよね。

最高速度130km/hで寝台電車最速で、東海道貨物線をかっ飛ばす姿にシビれます。

模型はKATOより

細かなバージョンアップで何種類もロットがある285系ですが、最新はWパンタ仕様のものでしょうか。市場にまだありますが定価か少しプレミアが付いているようです。新品でお求めなら再生産を待つのもありでしょう。中古は探せばありそうですね。

当区には古いロットの7+7の14両が在籍しておりますが、新仕様が出るたびにAssyパーツを入手して盛ってきました(笑)
ヘッドライト・室内灯のLED化、車端装置、Wパンタグラフ、電連付きカプラーといったところは純正Assyを使ってグレードアップさせています。車体ボディ自体は古いままですので細かな表記類の有無に違いがあるかもしれません。Assyパーツさえ入手できれば、安い旧ロットを弄るのも手だと思います。

探せばあるもんです　お求めはコチラ

285系サンライズエクスプレスが開発・登場したのは1996-1997年のことであります。もう20数年経つんですね。少しはくたびれているんでしょうが古臭さを感じさせませんし、乗車した方からは「良かった」としか聞きません。パワースポット参拝ブームの効果もあってか切符がなかなか取れないそうですね。私もいつか乗車したい列車です。

JR西日本は285系で得たノウハウを「ウエストエクスプレス銀河」のコンセプトに昇華させ、新しい商品の開発に余念がありません。「新幹線だけじゃ！」と思うファンとしては嬉しい限りです。社内線区だからこそ実験的にやれていることですが、是非、旅客会社をまたいで運行されることに期待しています。

ファン目線で簡単にこう言ってしまいますが、安定的に高乗車率を保つ路線と運賃、接客サービスをどう設定するか･･･難しいマーケティングですよね。

今回はこの辺で･･･
次回もお楽しみに～