閑話小話 156 北海道観光列車の展望

皆さま おはようございます

インフルエンザの予防接種が今年は重要だとWHOが会見で語ったそうです。
最近のWHOが色々と言うと、メーカーと結託して何か企んでいないかと勘繰ってしまいます。どうもイメージが良くないですよね。また「予防接種」と言いますが予防はできません・・・重症化を防ぐものです。「ワクチン接種」とか「ワクチン投与」って言い方にしとけばいいのに、と思いますけどね。

さて今回ですが、北海道の観光列車について、そう「THE ROYAL EXPRESS」であります。
当初、今頃に第1回目のツアーが行われているはずでしたが、コロナ禍の関係で中止になっています。代わりに乗務員訓練が行われているそうです。

北海道の観光列車

JR北海道 特急の標準型

確か昨年のことですが、JR北海道は、JR東日本・東急・JR貨物と連携して道内に観光列車「THE ROYAL EXPRESS」を走らせると発表し、いよいよ8月28日に1回目の運行がなされるそうですね。あの水戸岡さんデザインの車両ですからJR北海道の経営立て直しの一環となればいいのですが!

「THE ROYAL EXPRESS」は直流電車ですから、そのままでは北海道で走行することはできません。そもそも直流電化していませんし非電化区間も多いですのはご存知の通りです。JR貨物が北海道まで輸送し、電車は無動力化し客車として使用、ディーゼル機関車に牽引してもらう。これではサービス電源が得られないので、JR東日本の協力で電源車マニ50を融通してもらい客車(電車)に供給することになります。「リゾートエクスプレスゆう」で運用していた所謂「ゆうマニ」と同じことですね。運行はDE10をJR北海道が行います。

東急は自社路線内で観光列車を走らせた経験はないのですが、「THE ROYAL EXPRESS」を横浜ー伊豆急下田間で運行する集客と接客サービスのノウハウは持っています。機械的な条件は上記の通りクリアしましたので、あとは走らせる場所が変わるだけではないでしょうか。過去にも日旅やJTBが企画する観光列車が道内を走ったと思いましたし、なんて簡単に考えてしまいました(笑)

進取に富んだJR北海道

1990年代にはデンマーク国鉄と提携し、駅施設や車両デザインにアドバイスを求めていましたね。新千歳空港駅やキハ261系基本番台は、独特のデザインでしたが派手過ぎず高級感もあって素敵であったと思います。広大な道内を高速移動するために、高出力エンジンと寒冷地仕様の振り子車両を積極的に開発し航空機との競争に挑みました。キハ285系に陽が当たるのを心待ちにしておりましたが・・・

また、観光資源の多い北海道だけに観光用列車の展開も積極的で、「アルファコンチネンタル」「フラノエクスプレス」などなど・・・名車がありました。模型でも展開され入手したかった記憶が蘇ります。観光列車を走らせる条件が揃っているのに・・・もっと積極的に展開すべきかと思いますね。

JR北海道の花形特急型

3社揃いました なかなか面白いですね

JR北海道の特急型が好きで何本が所有しておりますが、顔付きの似た車両3本を集めてみました。高運転台になったのは降雪時の視界確保のためなんでしょうね。ヘッドライトを多く装備する車両もあります。また、高運転台周りの形状は巻き込む雪が付着しないような工夫を感じられます。
キハ281系など、まだまだ欲しい型式があるのですが、再生産が叶わないのでもどかしいですね。。。
TOMIX・KATO・マイクロエースの3社揃いましたが、それぞれに特徴があって面白いものです。

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観光列車の進化と展望

キハ261系のはまなす色が運用入りとか

唯一失敗だったのは、保線と車両整備が疎かになったこと。厳しい自然環境や予算の少なさ、その他諸々のっぴきならない事情があったにせよ「安全・安心」を後回しにしてはいけません。そして、国からの業務改善命令を受けているため「安全・安心」を最優先で取り組みつつ、業績も改善せねばなりません。だから元手は掛かるが利益率の高い新幹線に向かう訳ですね。どれだけの利益を見込めるか・・・かなり厳しい状況と思いますけどね。

しかし、北海道には日本全国の名所に名を連ねる観光資源が多くあります。観光列車で儲けたいが新規で製造するコストは捻出できない。そこで、今回の東急「THE ROYAL EXPRESS」ですよ。車両は他社にお願いし手数料を貰い、運行はJR北海道が担当するノウハウを積めば、他社も観光列車を走らせたいと追従してくるのではないでしょうか。結構ありそうな気がしますよ?!

観光需要に限らず、自治体が所有して通学需要に対応してもいいと思います。
何となく「THE ROYAL EXPRESS」運行の成功がJR北海道の今後を占うような気がしてきました!

今回はこの辺で・・・
次回もお楽しみに~

コメント

  1. 通りすがり より:

    たまたま見たので失礼します。
    JR北海道の特急型が高運転台になったのは、降雪時の視界確保ではなく動物や踏切での衝突事故対策です。
    1991年に日高本線で踏切事故が起き、運転士は両足切断してしまうという悲惨な出来事がありました。
    これをきっかけに事故時の運転士保護のため、キハ281系以降の特急型は全て高運転台で製造されたのです。
    2010年に起きた函館本線での踏切事故でも、この構造が被害を抑えたという結果が出ています。

    • 通りすがりさま

      こんにちは
      訪問・コメントありがとうございます

      両足切断の事故ですか・・・それは知りませんでした。
      ご教示ありがとうございます。参考になりました。
      また是非お立ち寄りください!

  2. クモハ489-901 より:

    こんにちは。暑いなぁ…。(笑)
    アイス食べて、頭キーン!!になり、
    首筋チョップしてます。(大笑)
    北海道観光列車ですか…。仰せのとおり、
    北海道旅行は、観光スポットを見学するよりも、
    これぞ北海道!!という風景を楽しむのがほとんどかと思います。
    ただ、あまりにも高級感を出すと、一般大衆には
    高嶺の花になりますし、値段も相応ですね。
    動画でロイヤルエクスプレスを見ました。
    イヤイヤ、これは素晴らしいですね。
    私的に貨物釜牽引でお腹いっぱいですわ…。(笑)

    • クモハ489-901さま

      こんにちは
      コメントありがとうございます

      観光列車はどんどん乗り入れてもらいたいですね~
      現状では高級な列車ばかりですので、安価な列車も企画して欲しいですよね。
      模型的にもネタになりそうですし!

  3. ビスタ2世 より:

    北海道は涼しかったらしいですよねぇ~。
    いいですよねぇ~。そんなところをリゾート列車で巡ってみたいですし、企画的には大成功のはずだったはずなんですけどねぇ~。結果的にはコロナで、せっかく借り受けた車両が使いきれなかったんじゃないでしょうかねぇ~。JR北海道は支援してあげないと、さらに厳しさが増しちゃうんじゃないでしょうかね。がんばってほしいですね。

    • ビスタ2世さま

      こんにちは
      コメントありがとうございます

      早く営業運転してるところが見たいですね。
      何周もして稼いでもらわないと!(笑)
      観光資源が多いのですから上手く生かして頑張って欲しいです。
      この方法だと原資は少なく済みますし他社が追従するといいですね!