閑話小話 163 競争熾烈!中央線特急と高速バス

皆さま おはようございます

短かった夏休みも終わり今週から学校が始まりました。
やはり小学生はランドセル背負って慌ただしくしているほうが「らしい」ですよ。これまではインドアでしたので鈍った身体に堪えるようで・・・運動不足ですから仕方ないですね(笑)
まだまだ制限が多いですが、今出来得ることを少しづつやって日常を取り戻したいと思います。

さて今回ですが、JR化後の中央線特急ということでE351/257系を出してみます。
JR東日本として初の「E」がついた特急型で、唯一の振り子付き車両です。E257系は機器装備をコンパクトにまとめた合理的な車両となりました。どちらも模型映えする走らせて楽しい車両です。

中央線 特急型

ついこのあいだまで走っていたんですけどね
E351系

中央東線で使用されていた183/189系の置き換え及び高速化を目的に、1993年に投入された車両です。
安価な高速バスに対抗するために、JR東日本としては初めて制御付き振り子装置を搭載させ、カーブ通過速度を上げ所要時間を短縮しました。最高速度130km/h、表定速度はなんと90km/h越え、新宿ー松本間を最短で2.5時間を切りました。さすがに所要時間に183/189系と差が生じたため、E351系の「スーパーあずさ」と183/189系の「あずさ」と分けて運行させることとなっています。

JR東日本初の振り子搭載車ですが、振り子装置はコンピュータ制御で、車両にあらかじめ路線の情報を入力しておき、地上子の位置情報を利用して適切な位置で適切な傾斜(最大5°)を行うもので、381系のようなコロ式の振り子装置に比べて乗り心地が改善されています。所要時間短縮に大きな効果をあげた「制御付き自然振り子装置」ですが、車体と路面の維持管理に莫大なコストが掛かることから183/189系の後継車とはなれず、2001年に登場したE257系が183/189系を置き換えています。

2018年には中央線特急としての運用を外れました。経年25年程度とまだ使える車両でしたが、前述の通りコストが掛かる車両でしたので他路線への転属は叶わず全車解体されてしまいました。

E257系

2001年より投入した183/189系の置き換え用です。
E351系と違い車体傾斜装置は搭載せず、速達性の向上より基本的な快適性を追求した設計コンセプトとなっているようです。しかしながら、中央線用として運用するにあたって工夫が随所に見られます。耐寒耐雪構造、衝撃吸収構造の前面(運転席)、空調装置を床下に搭載し低重心化、分割併合を容易にした簡易運転台と幌が備えられています。

1年で183/189系を置き換え「あずさ」「かいじ」の運用に入り、2002年にはライナー系の運用にも入り幅広く活躍します。2018年のE353系投入、統一化によって運用を減らし2019年に運用が終了しました。以降、東海道線特急「踊り子」用に転用が進んでいるはご存知の通りですね。

塗装は武田家の家紋「割菱」からのデザインを車体中央に大きく、沿線の風物イラストをドア横に貼り付け、全体的にはポップな印象となっています。編成を組むと割菱の向きがサロハだけ逆なんですよね。なぜこうなったのかご存知の方がいらしたら教えてください。

中央線特急 模型はKATOから

E257系は富士山の向こう側が新天地

E351/257系ともにKATOが製品化しています。
どちらも好きな型式ですので早々に入手しましたが、振り子機能付きのE351系は脱線が多く悩ましい車両でありました。根本的な原因が判らず、先頭車台枠に重りをつけてやることで防いでいましたが、後期ロットでは改善されたようですね(どこがどう改善されたのか未だに分かりません)。当区の初期ロットも最終ロットの床下、ライトユニットに換装しましたので改善されています。しかし、車体の表記類や塗装の色味がよく見ると異なります。が、走らせてしまえば分からない程度です。

E257系についても初期ロットで、車両を黒染めにしてやることで床下が引き締まりました。後期ロットの強化スカートとライトユニットに換装し、ヘッドライト周りを黒く色挿ししたことでプラ感が減ったのですが少しやり過ぎたようです・・・(汗)

KATO京都店謹製、前面の貫通扉が開いたクハE350/351セットを入手し悦に浸っております。

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この並びが見られなくなったのには一抹の寂しさが

全国のJR特急が高速化を果たし「スーパー」化されました。「あずさ」も同じように「スーパーあずさ」が設定され差別化されました。現在は車両がE353系に統一されましたので差別化する必要もなく「あずさ」「かいじ」に戻った格好となります。しかし、車両の性能が上がったことで最速は2時間23分で松本ー新宿間を駆け抜けます。これは速いですね。

新宿ー高尾間の過密ダイヤと、岡谷の単線が解消できればさらに所要時間短縮ができますが、ちょっとハードルが高いですね。余程のことを行わないとこれ以上の改善は難しいのではないかと思います。

私が松本に居た頃は、出張は経費で「あずさ」、プライベートは安価な高速バスを使っていました。バスは停留所脇に駐車場があったので、自宅からマイカーで移動できるメリットもありましたね。出張は会社から移動の場合があるのでバスで松本駅だったですね。今思えば上手く使い分けしていました。

安価で身近な高速バスと速達・快適・定刻の「あずさ」
熾烈な争いはまだまだ続きそうですね。

今回はこの辺で・・・
次回もお楽しみに~

コメント

  1. クモハ489-901 より:

    おはようございます。
    こちらはドンヨリ日和です。雨は降るかな?
    高速バスvsJR特急の熾烈な闘いはどこも一緒ですね。これに格安航空会社が参入すると更にヒートアップですね。所謂「新幹線未整備」地区では、あの手この手でバス会社が作戦を企んでいます。逆のパターンが、
    金沢から新潟のアクセスですね…。
    新幹線が開業してから新潟が行き難くくなりました…。
    高速バスが新幹線に勝さるという…。
    (笑)

    • クモハ489-901さま

      こんにちは
      コメントありがとうございます

      飛行機が加わると長距離になりますね~
      あ、確かに金沢~新潟は乗り換えが必要ですね。
      についこの間まで特急で一気に行けましたよね・・・