閑話小話 179 東海道本線を静かに駆けた 寝台急行「銀河」

皆さま おはようございます

先日、ディーラーで法定点検を受けた際に勧められた新型LEVORGですが、性能が格段に上がったのは分かるのですがお値段が・・・その性能の対価なのは分かりますが手が出ないですね~・・・。もし乗るならば旧型となったLEVORGを中古で探した方がいいかと思ってしまいました。ま、まだ今のクルマに乗りますけどね。

さて今回ですが、寝台急行「銀河」であります。
先日TOMIXが来年2-3月の新製品を発表しました。「WEST EXPRESS 銀河」はいつか来るだろうと思っていましたがTOMIXが早かったですね。釣られて24系の方を出してみます(笑)

寝台急行「銀河」

24系25形 宮原の銀帯車 全車2段の開放寝台

1940年代に東京ー神戸間で、一等・二等車で組成された夜行急行列車に「銀河」の名称を与えたのが始まりです。特急列車ばりのテールマーク(ヘッドマークではない)を掲げ、名士列車になぞらえた豪華列車が仇となり戦後間もない混乱期において批判を浴びることになりました。

1970年ごろには特急列車化が検討されましたが、夜行列車であることから急行、特急どちらにしたとしても所要時間は然程変わらず、単なる値上げと取られることからも急行列車として残されました。他に東京と大阪を結ぶ新幹線や飛行機より遅い時間に発ち、翌朝の始発列車より早く着くために、夜間・深夜帯に移動できる手段としてビジネス客に人気があった列車でしたが・・・乗車率は落ち込んでいました。これは、格安なホテル宿泊料金が出てきたこと、深夜バスの普及、24系車両の陳腐化・老朽化が考えられるかと思います。

その客車ですが、JR西日本の宮原運転所所属の24系が使用され、全車開放寝台で1両がA寝台(オロネ24のプルマン式)となり、個室車や座席車、ロビー(シャワー)カーは組成されません。通常は7両編成で繁忙期は9両で運行されました。有名な話ですが、宮原の車両だけにカニ24が点検を受けると代替でトワイライト色のカニ24が組まれることがありました。牽引機はJR東日本の田端運転所に所属するEF65-1000が担当します。レインボーカラーの1118号機がまれに運用入りすると盛り上がりましたね。

残念ながら、2008年3月に車両老朽化や利用客の低迷を理由に廃止されました。

模型はTOMIXより

3色交じることもあったようです 見たかった!

そのものズバリはTOMIXから「さよなら 銀河」が限定発売されています。
今でも中古市場に出てきますので、よろしかったらチェックしてみてください。若干値が張りますが素晴らしいアイテムかと思います。オロネ24さえ入手できれば通常品の24系銀帯セットに組み込むことで再現することもできます。お好みでどうぞ。

前述の通り、トワイライト色のカニ24やレインボーカラーのEF65-1118が組まれることがあり、極々まれに赤・青・緑の3色編成が見られたようです。沿線は大騒ぎになったことでしょう。急行列車だけにヘッドマークはないのですが、十分すぎるほどの華やかさだったかと思いますね。これは模型でも再現してみないと勿体ないかと思います!

当区には「さよなら 銀河」が所属していますが、全車TNカプラー化、トイレタンク取り付け、自作室内灯取り付けと、さよならセットだからと躊躇はなく施工しております。模型は走らせナンボです。

「さよなら 銀河」ありますよ・・・ お求めはコチラ
トワカニが入るだけでも特別感ありますね

ビジネス客からすれば、ニーズのある路線、時間帯であるだけに車両の老朽化だけで廃止してしまうのは勿体ない気がするのですが、JR東日本・東海・西日本の3社を跨ぐ運行で、客車列車の運用、その運用に掛かるコストを勘案すると元は取れないと判断した、ということなのでしょう。諸々な大人の事情があるのでしょうが、新幹線以外に新たな商品を企画提案してこなかったJRの負けな気がしてなりません。負けという言い方に語弊があるのは承知していますが・・・敢えて言います。

そして、新たな可能性を感じさせる「WEST EXPRESS 銀河」が運行開始しました。コロナ禍の関係で延期され続けましたが満を持して登場ですね!当然ながらJR西日本内のみの運用で、ファミリーやグループを意識し観光需要を取り込みたい意図が感じられるところが興味深いですね。車両は新製ではなく既存の117系改造車なのが、今後の可能性を感じさせるではないですか・・・。もし東日本が185系改造車を・・・なんて妄想すると・・・似たような車両になるのでしょうか???

次なるはビジネス需要に対し新たな提案ができるかどうか。ここは新幹線一辺倒なのか。JR各社の提案があるのか分かりませんが、「サンライズエクスプレス」や「WEST EXPRESS 銀河」のノウハウを生かした商品企画がされることを少しだけ期待したいと思います。

今回はこの辺で・・・
次回もお楽しみに~

コメント

  1. ビスタ2世 より:

    朝の7時に到着するとなれば、利用方法はいろいろですから、東京大阪の寝台列車は、絶対的に需要があるんでしょうけどねぇ~。
    大人の事情・・・車両、3社運用など、いろいろありますが、新車両を作っても寝台だとせいぜい1編成200人でしょうからねぇ~。最近はやりの瑞風や四季島ぐらいの料金を取らないとやってられないのでしょうね。でも、だからと言って何とかしてほしいものですが、、、やっぱりJRの分割は地域別だけじゃなく上下分離もやったほうがよかったんじゃないでしょうかねぇ~。そしたら、ヨーロッパのように新規鉄道会社の参入なんて面白いことが起こったのでしょうけれど、いまさらですが・・・

    • ビスタ2世さま

      こんにちは
      コメントありがとうございます

      上下分離ですか・・・考えたことなかったです。
      北海道で「ロイヤルエクスプレス」が走りましたが、似たようなことが他でもあると面白いですね。
      車両だけ持ちたい旅行会社や広告代理店があるかもしれません。
      何か違ったこと考えていかないと・・・もっと危機感を持って欲しいものです。