閑話小話 309 存在自体が神々しい EF65 535号機

皆さま おはようございます

昨日は久し振りの雨で地べたが潤いました。近所の畑からの土埃が洗い流されてよかったです。花粉はまだまだ本格的ではありませんが、定期的に降ってくれるとスッキリしますね!

さて今回ですが、連日EF65-501(Pトップ)工臨運用の記事を見掛けるのですが、JR東のPトップと同じく人気者だったJR貨物のEF65-535を出してみます。501と535は、型式こそ同じですが生い立ちに違いがありました。

35番目に製造されたから535号機ですが

大きな菱形パンタと特急色は最強ですね

EF65 500番台の35番目に製造された535号機であります。実は、1966年にEF65 77号機として落成しており貨物運用に入る予定でした。が、ブルートレインの増発による機関車不足を補うために1968年に改造され535号機に改番された過去を持ちます。20系寝台客車の電磁ブレーキと110km/h運転対応などの追加装備を搭載し、旅客のPassengerの頭文字「P」を取ってP形と呼ばれているのはご存知の通りですね。思わぬ花形運用に535号機自身が一番驚いたことでしょう。まさにシンデレラストーリー?

九州ブルトレの運行が終わり、535号機はJR貨物へ転籍し高崎機関区に配備され活躍していました。関東近郊にも足を運んでいましたので、たまに見掛けるとテンションが上がったのを覚えています。多くのファンが運用に注目していましたし、貨物機として第二の引退をしてからは保存会が結成されるほどの人気でした。が、動向、行先がなかなか決まらなかったんですね。これほどの経歴を持つ機関車なのに廃車となりはしないかヤキモキしました。。。

そこで、生まれ故郷である東芝府中事業所に動きがあり、所内で保存すると言うではありませんか。2013年に、JRの大宮工場から府中まで後輩の1000番台が牽引し、多くのファンが見守るなか故郷に帰っていきました。涙なくして語れませんね(涙)
東芝府中事業所は機関車製造工場と立ち上がった場所であり、多くの機関車を送り出してきた名門工場です。そんな場所に535号機がモニュメントとして迎えられたのは素晴らしいことですね。

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武骨な顔付が素敵です

模型はそのものズバリがTOMIXから出ています。
高崎機関区セットとして3機がセットになったものですが、535号機も収録されていますのでお探しになってみてはと思います。JRマークなしの艶々ボディが存在感を高めています。2004年頃の貨物機時代がモデルなのでGPSアンテナが搭載されるのですが、当区では雰囲気重視のために白く目立つGPSは取り付けていません。その他の整備は取説通りとしていますが、カプラーはTNのショートタイプとナックルに換装したくらいで。ヘッドライト基板も最初から電球色のものが搭載されています。試運転と思いましたら、ヘッドライトは点灯するのですが動きません。M-9モーターの不調でしょうか・・・

貨物・工臨運用でPトップと並べてみると素晴らしい画が撮れそうですね!
模型も特別感のある整備を施したく、動力更新や色挿しなど追加整備を計画しています。

今回はこの辺で・・・
次回もお楽しみに~

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コメント

  1. 匿名 より:

    こんにちは。
    週末~週明け、かけて暖かかったですよ。つくしんぼが出そうな勢いでした。(夏のつくしんぼは我々業界の敵ですが…。(笑)
    535号機ストーリー、聞かせてもらいました。
    生い立ちでそんなエピソードがあったとは…。
    幸運にも生まれ故郷に帰れる機関車もあれば、無残にも解体されてしまう機関車…。
    今現在活躍中の機関車もいずれは…。の路が待っていますね。
    JRブランドになって保存されている機関車は、EF200-901でしょうか?広島のEF500-901と日立の
    ED200-901は知ってますが、
    広島のEF500-901は製造元ではないですね…。

    • たぶんクモハ489-901さま

      こんにちは
      コメントありがとうございます

      535にもいい話があったのですよ~
      生まれ故郷の府中に戻れてホント良かったですよ。
      EF200-901は日立の水戸工場で静態保存されています。
      登場時の塗装に戻されてピカピカになってました。
      メーカーとしても思い入れのある機体なんでしょうね!