閑話小話 66 青函トンネルとまつわる機関車

皆さま おはようございます

この週末はお休みいただきます~
各店が営業を再開しているようですね。来店には諸々条件がありますが少しづつ前進しているので良かったです。家族全員で騒ぎながら来ちゃう空気が読めない輩は居そうですが・・・店や周りの人に迷惑掛けないでくださいね。

さて今回は、青函トンネルであります。
トンネルを行き来する機関車に注目してみたいと思います。

青函トンネルを往く機関車

津軽海峡下100mの地点に掘られたトンネルで、全長53.9kmは当時世界最長の交通用トンネルでありました。スイスの〇〇トンネルに最長の座を明け渡しましたが、現在も東洋一の海底トンネルなのであります。ゾーン539の愛称は有名でしたね。1961年着工、1987年開通、2016年新幹線と共用開始、現在に至ります。

開通時はJR北海道の海峡線(在来線)として交流20KVが運用開始され、各特急列車や貨物列車が行き来しておりました。電車は485系や789系、機関車はED79やEH500ですね。2016年に北海道新幹線開通に伴い交流電源が25KVに昇圧され、保安装置も新幹線用の設備に切り替えられたことから、これまでの在来線車両は通行できなくなりました。

新・青函トンネルの主 EH800
側面の流れるような帯が今までにないスタイル

そこで、交流20KVと新幹線用交流25KVの複電圧に対応する機関車が必要となり開発されたのがEH800であります。EH500を元に開発され新幹線区間を走行することからJRとして開発された初の交流機関車です。

新幹線で使用されている形状の静電アンテナや、デジタル列車無線システムのアンテナを搭載するために膨らんだ車体、屋根上には大きな碍子が搭載されるなど特有の機器が満載で特徴的です。トンネル内の湿度対策や耐寒耐雪構造が施されています。

出力は4000kwを誇りますが、25KV時の性能であり20KV時では約3000kwと牽引力は変わらない仕様で最高速での性能が劣るそうです。

模型は両メーカーから

EH500と 兄弟の並び

TOMIX・KATO両メーカーから製品化されています。
人気車種であるEH500をベースに開発された機関車ですから製品化して当然ですよね。TOMIXのは8軸集電8軸駆動とパワフルで、コンテナ20両なんて軽々牽いていきます。若干暗く感じるヘッドライトさえ手を入れられれば、あとは屋根上の高圧線への色挿しくらいなもんでしょうか。KATOはそのあたり抜かりなく再現していますよね。
興味のある方はお好みでお買い求めください~

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コキ車との並びが一番しっくりきますね

現在は19号機まで稼働しているEH800です。
コロナ禍の関係でヒマしていそうですが、通常に戻れば青函トンネルを忙しく行き来する日々に戻ることでしょう。EH500がロングランだけにEH800の運用に物足りなさを感じなくもないですが、仙台辺りまで来る運用があると沿線が賑わいますね。私もいつか走っているEH800を見てみたいものです。トンネル内運用が主ですから冷却用の送風ファンが強化されているようです。きっと轟音が聴けるのでしょうね・・・(汗)

今や青函トンネルは物流の大動脈です。新幹線を通す以上に重大な役割を果たしているように思います。第二の青函トンネルを掘る議論もあるようですが、効果的な使い道を検討してもらいたいものです。

今回はこの辺で・・・
次回もお楽しみに~

コメント

  1. クモハ489-901 より:

    こんばんは。
    日本の土木技術の最高技術を駆使して貫通した青函トンネル、その工事の苦労は筆舌に値するとか…。時代は変わっても青函トンネルをくぐる機関車も、その機関車の最高技術の機関車ですよね。物流と旅客の流通には、青函トンネルは重要な施設ですね。
    私もたくさんのコンテナを牽引するEH800を見てみたいです。機関車交換のドラマも見れたらいいなぁ…。(笑)

    • クモハ489-901さま

      おはようございます
      コメントありがとうございます

      そんな青函トンネルですがもう1本掘る議論もあるそうで。
      確かに新幹線優先にすれば物流に制限が出ますものね・・・
      現在の新幹線の惨状を鑑みれば、そんな議論が始まるのも仕方なしです。